UIデザイナーとして100の課題に挑むDaily UI。
今回のテーマは #080 Date Picker です。

今回は、健康管理アプリとして取り組みました。

多くのカレンダーUIは、単に「日付を選択する」ための入力フォームとして設計されることが多いと思います。
しかし、日々の健康管理アプリにおいて、カレンダーはユーザーにとって「自分の過去と現在をつなぐ鏡」のような存在です。

今回は、歩数、体重、睡眠、気分を記録する「ヘルス・カレンダー」を想定し、ただ日付を選ぶだけでなく、その日の健康状態を一目で把握できるDate Pickerを制作しました。
このブログでは、制作した画面をもとに、視覚的なインジケーターの工夫、情報の構造化、
そしてユーザーが継続して記録を見たくなるUXの仕掛けについて解説します。

1. コンセプト設計:記録の「見える化」による継続の促進

1-1. ターゲットとユーザー体験の定義

  • ターゲット:
    日々の活動量や体調変化を管理したい、健康意識の高いユーザー。

  • 利用シーン:
    1日の終わりにその日の振り返りをする、あるいは過去のデータと照らし合わせて体調の変化を確認する。

1-2. デザインの指針:「振り返り」を直感的に

ただ日付をタップするのではなく、日付の下に配置した「ドット」によって、
その日にどんな記録が存在するかを瞬時に把握できるようにしました。
これにより、ユーザーは「記録が溜まっている楽しさ」を視覚的に享受できます。

2. ビジュアルデザインの解剖:情報の密度を制御する

実際の完成画面に基づき、各要素の意図を紐解きます。

080.DailyUI #080_Date Picker

2-1. カレンダーのインジケーター(ドット)設計

日付の下に配置した小さなドットは、その日に記録があることを示すだけでなく、記録の種類を色分けして表現しています。

  • デザイン意図:
    3色のドット(例:緑=運動、青=睡眠、オレンジ=気分)により、アプリを開いた瞬間に「今日、運動したっけ?」「昨日はよく眠れた?」という問いへの答えを、文字を読まずとも理解できるようにしました。

  • 視覚的整理:
    記録が複数ある日も、ドットを横に並べることでカレンダーのグリッドを崩さず、整然とした印象を保っています。

2-2. 選択状態の明確化

現在選択されている「22日」は、背景に大きな丸を表示し、数字を白抜きにすることで、他の日付との差別化を明確にしました。
また、選択中の日付に対応する健康データが直下に即座に表示されるため、「日付の選択」と「データの確認」の間にラグが発生しません。

3. UX・情報設計:健康データを一元化するダッシュボード

Date Pickerを選択した後の下段エリアには、選んだ日付の健康データを4つのタイル状に配置しました。

  • 情報の階層化:
    歩数、体重、睡眠、気分の4要素をカード形式にすることで、それぞれのデータが独立していることを示しつつ、一覧性を高めています。

  • 「記録を編集する」ボタン:
    カレンダーの下に目立つグリーンのボタンを配置しました。記録を閲覧するだけでなく、ユーザーが「より良く記録しよう」という意欲を持つための能動的なアクションを促しています。

4. SEO・AEOの観点から見るDate Pickerの論理

現代のAI検索(AEO)は、ユーザーが「必要な情報にどれだけ速くアクセスできたか」を重視します。
このUI設計におけるSEO/AEO的な強みは以下の通りです。

  • 情報の構造化:
    日付選択という操作と、その日付に関連する健康データの紐付けがUI上で明確です。
    AIアシスタントが「4月22日の体調はどうだった?」と聞かれた際、UI構造が整理されていることはデータの取得と提示をスムーズにします。

  • 明確なマイクロコピー:
    ヘッダーの「マイ・ヘルス・カレンダー」や、日付の下の「4月22日(水)の記録」というテキストは、ユーザーが現在地を見失わないための道標となります。

5. まとめ:Date Pickerは「日々の歩み」を支えるツール

Daily UI #080「Date Picker」の制作を通じて再確認したのは、カレンダーとは単なる入力装置ではなく、
ユーザーの日々の積み重ねを可視化する大切な場所であるということです。

今回のデザインのポイントは以下の3点です。

  1. 記録の種類を直感的に示すドットデザイン
  2. 日付選択とデータ確認をシームレスにつなぐレイアウト
  3. アクションを明確にするための大きな編集ボタン

優れたDate Pickerは、ユーザーに「入力の手間」を感じさせず、「振り返る喜び」を提供できるべきだと私は考えます。

次のステップ:さらなる進化のために

このデザインをさらにブラッシュアップするなら、以下の機能を検討します。

  • 比較機能:
    2つの日付を選択して、歩数や体重の推移をグラフで比較する機能。

  • 未入力時のリマインダー:
    記録がない日付の色を変えることで、ユーザーに「記録し忘れています」と優しく知らせる機能。

  • カレンダーのカスタマイズ:
    記録したい健康要素をユーザーが自由にカスタマイズできる機能。

皆さんは、健康管理アプリのカレンダーを使うとき、どんな機能があったら「もっと続けられる!」と思いますか?
ぜひコメントで意見をお聞かせください!

著者プロフィール

[シルスプ] Daily UIを通じて、ユーザーの生活を豊かにする「機能と感情」のバランスを研究中。