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長年憧れていた海外ダイビングに、そろそろ本気で挑戦してみたい——
そんな40代・50代のビジネスパーソンに、ぜひ知っておいてほしい水中世界があります。

タイのアンダマン海に位置する「リチェリューロック」です。

世界の名だたるダイバーたちが「一生に一度は潜りたい」と口を揃えるこの海には、
紫色に染まったソフトコーラルの根と、そこに凝縮された驚異的な数の生き物たちが待っています。

今回は、このリチェリューロックの魅力と、行き方、
そして潜る前に知っておきたいポイントを解説します。

リチェリューロックはどこにある?

リチェリューロックは、タイ南部・スリン諸島国立海洋公園に属する、ほぼ海中に沈んだ岩の根です。

干潮時にわずかに頭を出す程度で、島とも呼べないような小さな存在ですが、
世界のダイビング業界では常にトップクラスの評価を受け続けています。

位置としては、スリン諸島の東およそ18km、タイ本土のカオラックから北西におよそ70kmの地点に位置します。

シミラン諸島から北へ船で進むルートに含まれることが多いため、
「シミラン諸島のダイビングスポット」として紹介されることもありますが、行政上の区分はスリン諸島国立海洋公園です。

なぜリチェリューロックは「世界屈指」と呼ばれるのか

リチェリューロックがここまで評価される最大の理由は、その圧倒的な「生物密度」にあります。

周囲に何もない外洋にぽつんと存在する孤立した根であるからこそ、
栄養豊富な潮流が集まり、あらゆる生き物がこの一点に凝縮されるのです。

小さな根ひとつの中に、世界中のダイバーが憧れる生態系がぎゅっと詰め込まれている——
それが、リチェリューロックが「世界屈指」と呼ばれる所以です。

紫のソフトコーラルとジンベエザメ――で出会える圧倒的な景色

リチェリューロック

リチェリューロックの水中世界を彩るのは、岩肌一面を覆う鮮やかな紫色のソフトコーラルです。
ライトを当てると鮮やかに発色するこの光景は、多くのダイバーやカメラマンを惹きつけてやみません。

この紫の根の周りには、驚くほど多彩な生き物たちが集まってきます。
運が良ければ、悠然と泳ぐジンベエザメやマンタといった大物と遭遇できることもあります。

また、無数のスカシテンジクダイが群れをなし、まるで壁のようにダイバーの前に立ちはだかる光景も、この場所ならではの見どころです。

さらに、タツノオトシゴやゴーストパイプフィッシュ、ハーレクインシュリンプといった、小さく愛らしい生き物たちも数多く生息しており、
大物狙いのダイバーからマクロ撮影を楽しみたいダイバーまで、あらゆる層を満足させてくれます。

一つの根の中に、雄大なスケールの生き物と、繊細で美しい小さな生き物の両方が共存している——
この振れ幅の大きさこそが、リチェリューロックが世界中のダイバーを惹きつけ続ける理由なのです。

リチェリューロックへの行き方とベストシーズン

リチェリューロックは、タイ本土のカオラックから船で向かうのが一般的なアクセス方法です。

日帰りのデイトリップも運航されていますが、外洋に位置する遠方のスポットであるため、
シミラン諸島やスリン諸島をめぐるライブアボード(宿泊型のダイビングクルーズ)で訪れるのが、
時間をかけてじっくり楽しむための定番の方法です。

ダイビングが可能なシーズンは、例年10月中旬から翌年5月中旬までの乾季にあたる期間です。

中でも11月から4月ごろが海況の安定するベストシーズンとされ、水温はおおむね27〜30度前後、
透明度も条件が良いときには30メートル近くまで見通せることがあります。

ジンベエザメやマンタとの遭遇率が特に高まるのは、2月から4月にかけてのシーズン後半だと言われています。

年によって出現時期には幅があるため、大物との遭遇を目的に旅の計画を立てる場合は、渡航前に最新の目撃情報を確認しておくと安心です。

なお、モンスーンの影響で、海洋公園は毎年6月から9月ごろまで閉鎖されます。

潜る前に知っておきたい、ダイビングレベルと注意点

リチェリューロックは非常に人気の高いスポットである一方、外洋に位置するポイントゆえの注意点もあります。

潮の流れが読みにくく、時に強い潮流や下降流が発生することがあるため、
一定以上のダイビング経験と、中性浮力などの基本スキルがしっかり身についていることが望ましいとされています。

複数の情報源では、次のような経験レベルが推奨されています。

  • アドバンスド・オープンウォーター以上の認定。
  • ログブック20〜30本以上の経験。
  • 外洋でのダイビングや潮流のあるポイントでの経験。

久しぶりのダイビングになる方や、海外での本格的なダイビングが初めてという方は、
事前に国内でスキルの見直しをしておく、あるいは現地のダイビングショップで事前講習やガイド付きの少人数ツアーを選ぶといった準備をしておくと、
より安心して潜ることができます。

水中では自分の位置を見失わないよう、浮上時に使うシグナルフロート(SMB)を携行することも一般的な安全対策のひとつです。

忙しいビジネスパーソンのための、リチェリューロック旅行プランニング

まとまった休みが取りにくい40代・50代のビジネスパーソンにとって、外洋のダイビングスポットへの旅は、事前の計画がとても重要になります。

まずは日本からタイ・プーケット国際空港までのフライトスケジュールを確認し、そこからカオラックまでの陸路移動、さらにライブアボードやデイトリップの出航スケジュールを逆算してみましょう。

短い休暇の中で効率よく楽しみたい場合は、日帰りのデイトリップで確実にリチェリューロックだけを狙う方法もありますが、
せっかくの機会であれば、数日間のライブアボードでシミラン諸島やスリン諸島の他の名所とあわせて巡るプランもおすすめです。
移動時間を惜しまず、複数日かけて海に浸かることで、日常の忙しさから完全に切り離された、贅沢な時間を過ごすことができるはずです。

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まとめ|一生に一度は出会いたい、圧倒的な生命の密度

タイ・シミラン諸島に近いリチェリューロックは、外洋にぽつんと孤立した根に、
驚異的な数の生き物が凝縮された、世界屈指のダイビングスポットです。

紫色に輝くソフトコーラルの根の周りには、ジンベエザメやマンタといった大物から、
群れをなすスカシテンジクダイ、小さく愛らしいマクロ生物まで、あらゆるスケールの生命が共存しています。

ベストシーズンは11月から4月、大物との遭遇率が高まるのは2月から4月ごろとされ、潮流のあるポイントのため一定のダイビングスキルも求められます。

忙しい日常を離れ、一生に一度は体験したいと言われるこの圧倒的な水中世界を、次の休暇の計画に加えてみてはいかがでしょうか。

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