シルスプのブログにようこそ

健康診断で「血圧が少し高めですね」と言われ、食生活を見直そうと思ったことはありませんか。

塩分を控えたほうがよいのは分かっていても、次のような悩みがあると、なかなか続けにくいものです。

  • どこから減らせばよいのか分からない
  • 薄味の食事が物足りない
  • 外食やコンビニ食が多く、減塩が難しい
  • 家族の食事まで大きく変えたくない

40代・50代からの減塩は、好きなものを我慢することではありません。出汁の旨味、レモンや酢の酸味、香味野菜やスパイスの香りを活かせば、おいしさを保ちながら塩分を控えられます。

塩分の摂りすぎは血圧を上げる要因のひとつです。
毎日の食習慣を少しずつ見直すことは、将来の心臓や血管の健康を守る第一歩になります。

この記事では、減塩の基本、料理をおいしく仕上げる工夫、外食・コンビニでの選び方、無理なく続ける習慣まで解説します。

塩分の摂りすぎは血圧に影響する

食塩に含まれるナトリウムは、体内の水分バランスや神経・筋肉の働きに必要な成分です。
しかし、摂りすぎると血圧が上がりやすくなります。

高血圧が続くと心臓や血管に負担がかかり、脳卒中や心臓病などのリスクにも関係します。
減塩は血管を若返らせる特別な方法ではなく、血圧を適切に保ち、将来の健康リスクを減らすための日常的な取り組みです。

血圧には塩分だけでなく、加齢、遺伝、体重、運動不足、飲酒、睡眠なども影響します。減塩だけですべてが解決するわけではありませんが、食生活を見直すうえで重要な一歩です。

1日の食塩の目安量

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、成人の食塩摂取量の目標量は次のとおりです。

ここで紹介する目標量は、健康な成人を対象とした一般的な目安です。高血圧や腎臓病などの持病がある方は、医師から指示された食事内容を優先してください。

対象1日の目標量
成人男性7.5g未満
成人女性6.5g未満

一方、WHO(世界保健機関)は成人の食塩摂取量を1日5g未満にすることを推奨しています。

また、厚生労働省の令和6年国民健康・栄養調査では、日本人の食塩摂取量の平均は1日9.6gでした。男性は10.5g、女性は8.9gで、いずれも目標量を上回っています。

いきなり目標量まで減らすと、食事が物足りなく感じることもあります。
まずは、醤油をかける量を減らす、汁物を飲み干さない、食品表示を確認するなど、できることから始めましょう。

出汁の旨味で「薄味の物足りなさ」を減らす

減塩が続かない大きな理由は、味が薄く感じることです。そこで活用したいのが出汁の旨味です。

旨味は甘味・酸味・塩味・苦味と並ぶ基本味のひとつです。昆布のグルタミン酸、かつお節や煮干しのイノシン酸、干し椎茸のグアニル酸などが料理に深みを与えます。

出汁をしっかり効かせると、塩分を控えた料理でも味わいを感じやすくなります。

代表的な出汁とおすすめ料理

出汁特徴おすすめの料理
かつお節香りがよく、すっきりした旨味おひたし、味噌汁、煮物
昆布まろやかな旨味鍋物、豆腐料理、炊き込みご飯
干し椎茸独特の香りと深い旨味煮物、野菜料理
煮干し力強い魚介の旨味味噌汁、野菜の煮物
合わせ出汁旨味が重なり、味に奥行きが出る味噌汁、うどん、煮物

忙しい日は、市販の出汁パックや顆粒出汁を活用してもよいでしょう。ただし、商品によっては食塩や調味料が含まれています。

「無添加」と書かれていても食塩が入っていないとは限りません。減塩を意識するなら、原材料表示と栄養成分表示の「食塩相当量」を確認し、できるだけ食塩相当量の少ない商品を選びましょう。

レモン・酢・スパイスで味に変化をつける

出汁だけでなく、酸味・香り・辛味を組み合わせると、減塩料理のレパートリーが広がります。

酸味を活かす

レモン、すだち、かぼす、酢などの酸味は、料理の味を引き締めます。

  • 焼き魚には醤油の代わりにレモンやすだちを絞る
  • サラダには酢や柑橘果汁を使ったドレッシングを合わせる
  • 蒸し野菜に少量の酢とオリーブオイルを加える
  • 煮物の仕上げに少量の酢を加えて味を引き締める

ただし、市販のポン酢やドレッシングにも食塩は含まれます。酸味のある調味料なら何でも減塩になるわけではないため、使用量と表示を確認しましょう。

スパイス・ハーブで香りを楽しむ

香りや辛味を加えると、塩味だけに頼らず満足感を高めやすくなります。

食材・調味料使い方の例
黒胡椒肉料理、魚料理、炒め物
カレー粉野菜炒め、鶏肉、スープ
生姜魚の煮付け、豆腐、スープ
バジル・オレガノトマト料理、肉料理
唐辛子炒め物、スープ、麺料理

市販のスパイスミックスやハーブソルトには食塩が含まれていることがあります。購入時は表示を確認しましょう。

香味野菜・薬味をたっぷり使う

にんにく、生姜、ねぎ、大葉、みょうが、わさびなども減塩料理の強い味方です。

冷奴にねぎや生姜を添える、焼き魚に大根おろしや柑橘を合わせる、炒め物の最初ににんにくや生姜の香りを引き出す——こうした工夫で、醤油や塩を足す量を減らしやすくなります。

毎日の食事でできる減塩の工夫

醤油やソースは「かける」より「つける」

醤油やソースを料理に直接かけると、必要以上に使ってしまいがちです。
小皿に少量を出し、必要な分だけつけて食べる方法がおすすめです。

また、味を見る前に調味料を足す習慣がある方は、まず一口食べてから調整するようにしましょう。

味噌汁やスープは出汁と具材で満足感をつくる

味噌汁やスープは、出汁と具材の旨味を活かすと、味噌や塩を控えても満足感を得やすくなります。野菜、きのこ、豆腐などを組み合わせるのもよい方法です。

ただし、味噌自体にも塩分が含まれます。味噌の量や、汁を飲む量も意識しましょう。

麺類は汁を飲み干さない

ラーメン、うどん、そばなどの汁には食塩が多く含まれることがあります。麺類を食べるときは、汁をすべて飲み干さないことが簡単な減塩工夫になります。

汁を残すことで減らせる塩分量は料理や店舗によって異なりますが、継続しやすい習慣のひとつです。

「食塩相当量」を確認する

加工食品や惣菜を選ぶときは、栄養成分表示の「食塩相当量」を確認しましょう。似たような商品でも、食塩相当量には差があることがあります。

よく買う食品をいくつか比較し、無理なく選べるものから置き換えていくと続けやすくなります。

外食・コンビニでもできる減塩習慣

忙しい40代・50代にとって、外食やコンビニを完全に避けるのは現実的ではありません。大切なのは、利用しながら選び方を工夫することです。

外食で意識したいこと

  • 麺類は汁を飲み干さない
  • 醤油やソースは必要な分だけ使う
  • ドレッシングは別添えなら量を調整する
  • 汁物や漬物など塩分の多い料理が重なる場合は量を調整する
  • 栄養成分表示があれば比較する

一品だけを我慢するより、食事全体で塩分が重なりすぎないように考えるほうが続けやすくなります。

コンビニで選ぶときのポイント

コンビニでは、商品名や見た目だけで「健康的」と判断せず、食塩相当量を確認しましょう。

  • おにぎりやパンは食塩相当量を比較して選ぶ
  • サラダのドレッシングは使う量を調整する
  • 味付けの濃い惣菜が重ならないようにする
  • 主食・主菜・野菜を組み合わせ、食事全体のバランスを考える

サラダチキンやゆで卵も、商品によって塩分量が異なります。「健康的に見える食品なら減塩になる」と決めつけず、表示を確認する習慣をつけましょう。

減塩を無理なく習慣にする3つの方法

1. 一度にすべて変えず、ひとつずつ始める

食事を一気に変える必要はありません。まずは次のうちひとつを選びましょう。

  • 醤油を直接かけず、小皿につける
  • 味噌汁の出汁をしっかり効かせる
  • 麺類の汁を飲み干さない
  • 食品表示の食塩相当量を確認する
  • サラダのドレッシングを少なめにする

ひとつの行動が定着したら、次の工夫を加えていきます。

2. 食塩相当量を記録してみる

自分がどれくらい塩分を摂っているかを知ると、見直すポイントが見つかりやすくなります。食品表示の確認や食事記録アプリを活用し、普段の食事を振り返ってみましょう。

外食や家庭料理では正確な量を把握しにくいこともあります。数値を完璧に記録することより、食習慣の傾向をつかむことを目的にしましょう。

3. 味覚の変化を焦らず待つ

濃い味に慣れていると、急に薄味にすると物足りなく感じることがあります。最初から極端に減らすのではなく、出汁や香味野菜を使いながら少しずつ調整しましょう。

無理なく続けられる方法を見つけることが、長期的な減塩につながります。

減塩と一緒に意識したい生活習慣

血圧や血管の健康を考えるなら、減塩だけでなく食事全体と生活習慣を見直すことも大切です。

野菜・果物・豆類を取り入れる

野菜、果物、豆類にはカリウムをはじめとするさまざまな栄養素が含まれます。主食・主菜・副菜を組み合わせ、偏りの少ない食事を心がけましょう。

ただし、腎臓の機能が低下している方などは、カリウムの摂取に注意が必要な場合があります。医師から食事制限を指示されている方は、自己判断で摂取量を増やさず、医師や管理栄養士に相談してください。

無理のない運動を続ける

ウォーキングなどの適度な身体活動も、血圧管理を含む健康づくりに役立ちます。

通勤時に少し歩く、エレベーターより階段を使う、座りっぱなしの時間を減らすなど、生活に取り入れやすいことから始めましょう。

抗酸化成分にも関心がある方へ

減塩に加えて、野菜や果物を日常の食事に取り入れることも大切です。トマトのリコピンや緑茶のカテキンなど、抗酸化成分について詳しく知りたい方は、抗酸化成分を食事に取り入れる方法を解説した記事も参考にしてください。

減塩と抗酸化成分の摂取は同じものではありません。それぞれの役割を理解し、食事全体のバランスを整えることを意識しましょう。

まとめ|おいしく食べながら、できることから減塩を始めよう

減塩は、好きな料理を我慢したり、すべての食事を薄味にしたりすることだけではありません。

出汁の旨味、レモンや酢の酸味、スパイスや香味野菜の香りを活かせば、おいしさを楽しみながら塩分を控えられます。

  • 出汁で料理の旨味を引き出す
  • レモン、酢、香味野菜、スパイスで味に変化をつける
  • 醤油やドレッシングの量を調整する
  • 外食・コンビニでは食塩相当量を確認する
  • 一度にすべて変えず、できることから始める
  • 運動やバランスのよい食事もあわせて意識する

まずは今夜の食事で、ひとつだけ試してみませんか。

醤油を小皿に出して使う、味噌汁に出汁をしっかり効かせる、焼き魚にレモンを絞る——小さな工夫の積み重ねが、無理なく続く減塩の第一歩になります。

健康診断で血圧が高いと言われた方や、すでに高血圧の治療を受けている方は、食事の工夫とあわせて医師の指示に従い、定期的に血圧を確認しましょう。

出典

免責事項

この記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、医学的な診断や治療の代替となるものではありません。高血圧、心臓病、腎臓病などの持病がある方や、医師から食事制限を指示されている方は、食生活を大きく変更する前に、かかりつけ医や管理栄養士に相談してください。

関連記事

では、またね〜