シルスプのブログにようこそ
「この銘柄、今週10%も上がってる!」
「AI関連株が急騰中。乗り遅れるな!」
「今すぐ売らないと暴落するぞ!」
投資を始めたばかりの頃、こんな情報に振り回されていませんか?
ビジネスの最前線で成果を出してきたあなた。
課題を分析し、素早く行動し、PDCAを回す──
その姿勢が、仕事では成功をもたらしてきたはずです。
でも、投資ではどうでしょうか?
その「有能さ」が、実は最大の敵になっているかもしれません。
今日は、投資の名著『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス著)が教える、
「仕事ができる人ほど陥りやすい罠」と、その脱出法をお伝えします。
有能なビジネスパーソンほど投資で負ける理由
ビジネスの最前線で成果を出し、課題解決に長けた40代・50代。
しかし、そんな「有能な人」ほど投資の世界では手痛い失敗を喫しがちです。
理由はシンプルで、ビジネスの成功法則である
「分析する → 行動する → 状況に応じて素早く改善する」という姿勢が、
投資市場ではむしろ裏目に出やすいからです。
『敗者のゲーム』では、現在の市場を「プロ同士が戦う効率的な場所」と捉え、
そこでの過度な努力はコスト(手数料と時間)を増やすだけで、リターンをむしろ下げてしまうと指摘しています。
仕事で培った「自分の力で道を切り拓く」というマインドを、
あえて投資では「市場に委ねる」という180度異なるマインドへ切り替えられるか。
ここが勝負の分かれ目となります。
仕事ができる人が投資で失敗する3つの理由
理由1:「分析すれば勝てる」という思い込み
ビジネスでは、データを分析し、課題を特定し、解決策を実行することで成果が出ます。
しかし、投資では?
残念ながら、市場は分析しても勝てません。
なぜなら、あなたがアクセスできる情報は、すでに世界中のプロが分析済みだからです。
- 「この企業の決算が良い」→ すでに株価に織り込み済み
- 「この業界が成長する」→ 機関投資家はとっくにポジションを取っている
- 「このニュースは株価に影響する」→ すでにアルゴリズムがミリ秒単位で反応済み
個人投資家の「分析力」は、プロやAIがひしめく市場では想像以上にハンデを負っています。
理由2:「行動すれば状況が変わる」という習慣
ビジネスでは、問題が起きたら即座に行動し、改善します。
PDCAを回し、スピード感を持って対応する──
これが成果につながります。
しかし、投資では?
「行動」が損失を拡大させることが多いのです。
さまざまな調査で、次のような傾向が示されています。
- 頻繁に売買する投資家のリターン:おおむね年平均3〜5%
- ほとんど売買しない投資家のリターン:インデックスに近い7〜10%前後
その差を生んでいるのは、
- 売買手数料の累積
- 利益確定のたびに発生する税金
- 「高いときに買い、安いときに売ってしまう」人間の心理
といった要因です。
ビジネスの成功体験が、投資では仇となるのです。
理由3:「自分の力でコントロールできる」という自信
ビジネスでは、あなたの努力が結果に直結します。
プロジェクトを成功させる、売上を伸ばす、チームを育てる──
どれもあなたの働きかけの成果です。
しかし、投資では?
市場は、あなたの努力とは無関係に動く要素が大半です。
- 世界情勢
- 中央銀行の政策
- 企業の不祥事やM&A
- 自然災害やパンデミック
これらすべてが、あなたのコントロール外で株価を動かします。
この「コントロールできない」という事実を受け入れることが、 投資で成功する第一歩なのです。
『敗者のゲーム』が示す衝撃的なデータ
チャールズ・エリスが『敗者のゲーム』で示したデータは衝撃的です。
データ1:多くのアクティブファンドは市場平均に勝てない
さまざまな期間の統計を見ると、クティブ運用の投資信託のうち、
長期(10年以上)で市場平均(インデックス)を上回り続けるファンドは少数派です。
分析によって個別銘柄を選び、市場を「打ち負かそう」としているプロでさえ、
コストと競争相手の多さの前に、長期ではインデックスに劣後しやすいという現実があります。
プロですらそうであるなら、私たち個人が「情報収集と分析だけで」プロに勝ち続けるのは、かなりハードルが高いと言えます。
データ2:頻繁な売買はリターンを下げやすい
大手運用会社やブローカーの分析では、
売買回転率が高い投資家の平均リターンが、長期インデックスに比べて明確に低い傾向が何度も示されています。
理由は先ほど触れた通り、
- 売買手数料
- 課税タイミングの前倒し
タイミングを読み違える人間心理
の3点です。
「何かしないと不安」という気持ちに流されるほど、リターンを削ってしまう構造になっています。
データ3:「稲妻が輝く瞬間」を逃すとリターンが激減する
S&P500など主要株価指数の長期データを分析すると、
数十年単位のリターンの大部分が、わずかな「大きく上昇した日」に集中していることが分かります。
- 間中ずっと保有した場合の年平均リターン
上昇率トップ10〜30日を逃した場合の年平均リターン
を比べると、後者は前者より大きく低下します。
この「稲妻が輝く日」がいつ来るかは誰にも分かりません。
タイミングを計って出たり入ったりしていると、その数日を逃すリスクが高まります。
だからこそ、「常に市場に居続ける」というシンプルな戦略の価値が出てきます。
テニスに例える『敗者のゲーム』理論
エリスは投資を「テニスの試合」に例えます。
エリスは、投資をテニスの試合にたとえます。
プロ同士の試合は、攻めに攻める「勝者のゲーム」
アマチュア同士の試合は、ミスを減らした方が勝つ「敗者のゲーム」
現在の市場は、ほとんどがプロとプロの戦いです。
そこへアマチュアが「強打でエースを狙いにいく」ような投資(短期売買や個別株集中)をしても、
ネットにかけて自滅する確率の方が高くなります。
個人投資家が取るべき戦略は、プロを打ち負かすことではなく、
「ミスを最小限にすること」です。
低コストのインデックスファンドを選び
売買を極力減らし
長期で持ち続ける
という戦略は、まさに「ミスをしないテニス」に近い発想です。
投資も同じです
現在の金融市場は、情報のデジタル化とAIの普及により、ほぼすべての参加者がプロ化しています。
この環境下でアマチュアが「勝とう」として予測や売買を繰り返すのは、 プロに対して無理なスマッシュを打ち続け、ネットに引っかけるようなもの。
成功の秘訣は、「得点を狙いに行かないこと」。
市場平均(インデックス)という壁打ち機のように、淡々とミスなく球を返し続けること。
これこそが、結果としてプロを出し抜く唯一の道なのです。
投資は「副業」ではなく「インフラ」──経営者の視点で考える
多くの投資ブログは「どう稼ぐか」に焦点を当てますが、
多忙なビジネスパーソンが持つべき視点は「経営者としてのリソース配分」です。
投資を「副業」と考えるとどうなるか?
- 時間をかけてチャートを分析
- 日経新聞を隅々まで読む
- 企業の決算書を分析
- 経済ニュースを追いかける
これ、あなたの時給で考えたら、どれだけのコストですか?
あなたの時給を考えてください。
仮に時給5,000円だとして、1日1時間チャートを見れば:
- 1日:5,000円
- 1ヶ月(20営業日):10万円/月
- 1年:120万円
年間120万円のコストをかけて、得られるリターンは?
おそらく、市場平均を下回るでしょう。
投資を「インフラ」と考えるとどうなるか?
投資を「自家用発電機」や「水道」のような**インフラ(社会基盤)**だと捉えてください。
インフラの特徴:
- 一度設置すれば、メンテナンスなしで24時間365日機能
- 使っていない時も、勝手に動き続ける
- オーナーは他のことに集中できる
あなたが本業という「メイン事業」で価値を創造している間、 市場全体(S&P500や全世界株式)というインフラが勝手に資産を運んでくる。
この「オーナーの視点」を持つことで、 日々の値動きに一喜一憂する無駄なエネルギーを排除できます。
時間という最も貴重なリソース
40代・50代のあなたにとって、時間は最も貴重なリソースです。
その時間を、どこに使うべきでしょうか?
選択肢A:投資の分析に時間を使う
- チャートを見る:1日1時間
- ニュースを追う:1日30分
- 銘柄研究:週末2時間 → 月50時間以上
選択肢B:投資を自動化し、他のことに時間を使う
- 家族との時間
- 本業のスキルアップ
- 健康管理
- 趣味や自己啓発
どちらが、あなたの人生を豊かにしますか?
答えは明白です。
2026年版「ほったらかし投資」の実践法──新NISAで盤石な仕組みを
『敗者のゲーム』が推奨する解決策は、低コストのインデックスファンドを保有し続けることです。
2026年現在、新NISA制度の普及により、この戦略はさらに盤石なものとなりました。
新NISA制度のおさらい
つみたて投資枠:
- 年間120万円まで(月10万円)
- 対象:金融庁が認めた低コストインデックスファンド
成長投資枠:
- 年間240万円まで
- 対象:個別株、ETF、アクティブファンドなど
生涯投資枠:
- 1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
最大のメリット:
- 運用益が非課税(通常は20%課税)
- 保有期間の制限なし(無期限)
選択肢の絞り込み:この2択で十分
初心者におすすめの銘柄は、たった2つです。
1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
通称: オルカン
特徴:
- 全世界の株式に分散投資(約3,000銘柄)
- 日本、米国、欧州、新興国すべてカバー
- 手数料:年0.05775%(業界最安水準)
おすすめの人:
- 世界全体の成長に投資したい
- 地域の偏りを避けたい
- 「これ一本で完結」したい
2. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
特徴:
- 米国の主要500社に投資
- Apple、Microsoft、Amazon、Google、NVIDIA など
- 手数料:年0.09372%
おすすめの人:
- 米国経済の成長に賭けたい
- 過去の実績を重視したい(年平均10%)
- IT・テクノロジー企業に期待
どちらを選ぶ?
迷ったらオルカンでOKです。
理由:
- 世界全体に分散されているため、リスクが低い
- 米国が低迷しても、他の地域でカバーできる
- 「これ一本で完結」というシンプルさ
ただし、過去のリターンだけ見ればS&P500の方が高いです。
結論:どちらを選んでも、大差ありません。
重要なのは、「選んで、始めて、続けること」です。
今日から始める「ほったらかし投資」5ステップ
理論は分かった。じゃあ、具体的にどうすればいいのか?
以下の5ステップで、今日から始められます。
ステップ1:証券口座を開設する(今週)
おすすめの証券会社(3択):
1. SBI証券
- 特徴: 国内最大手、商品豊富
- メリット: 取扱銘柄数No.1、情報量が多い
- デメリット: UIがやや古い
2. 楽天証券
- 特徴: 楽天ポイントが貯まる・使える
- メリット: 楽天経済圏との相性抜群、UIが使いやすい
- デメリット: 楽天ポイントの改悪リスク
3. マネックス証券
- 特徴: 米国株に強い
- メリット: 米国株の銘柄数が多い、ツールが充実
- デメリット: やや中級者向け
結論:迷ったらSBI証券か楽天証券。
新NISA口座も同時に開設しましょう。
ステップ2:投資する銘柄を1つ選ぶ(今週)
前述の2択から選びます。
オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式) または S&P500(eMAXIS Slim 米国株式)
検索窓に「eMAXIS Slim 全世界株式」と入力すれば、すぐ見つかります。
重要:必ず「eMAXIS Slim」を選んでください。
似た名前のファンドがたくさんありますが、手数料が高いものもあります。 「eMAXIS Slim」シリーズは業界最安水準です。
ステップ3:毎月の積立額を決める(今週)
推奨額:
- 最低でも月1万円から
- 余裕があれば月5万円以上
- 新NISA枠を使い切るなら月10万円
注意:無理は禁物です。
生活費を削ってまで投資する必要はありません。 「余裕資金」の範囲内で始めてください。
目安:
- 生活費の6ヶ月分は現金で確保
- 残りを投資に回す
ステップ4:自動積立を設定する(今週)
重要:必ず「自動積立」を設定してください。
手動で買うと:
- 「今は高いから待とう」と先延ばし
- 「もっと下がるかも」と買えない
- 結局、買うタイミングを逃す
自動積立なら:
- 毎月決まった日に自動購入
- 感情に左右されない
- 「ドルコスト平均法」で平均購入単価を抑える
ドルコスト平均法とは?
毎月一定額を投資することで、
- 高い時:少ない口数を買う
- 安い時:多い口数を買う
結果として、平均購入単価を抑えることができます。
ステップ5:画面を見ない習慣を作る(今日から)
最重要:投資したことを忘れてください。
おすすめの習慣:
- スマホから証券アプリを削除する
- 年1回だけログインして確認(誕生日など)
- ニュースの「株価」セクションを見ない
- 投資の話題が出ても、スルーする
「何もしない」ことが、最高のパフォーマンスをもたらします。
最大の敵は「退屈」と「自分」──揺るがないポートフォリオを守る方法
インデックス投資の最大の「欠点」は、あまりにも「退屈」であることです。
でも、考えてみてください。
退屈 = 何も問題が起きていない
ビジネスでは、「火消し」や「トラブル対応」に追われる日々。
そんな中、投資だけは「完全自動」で動いている。
これって、理想的ではないですか?
周囲のノイズに負けない
40代・50代になると、周囲で必ずこんな声が聞こえてきます。
「あの仮想通貨で1,000万円儲けた」
「あの個別株が10倍になった」
「AI関連株が急騰中だぞ」
「お前、まだインデックスなんてやってるの?」
でも、思い出してください。
「勝った人」の声しか聞こえてきません。
「仮想通貨で500万円失った」
「個別株が紙くずになった」
「タイミングを逃して大損した」
「FXで借金を背負った」
こういう「負けた人」は、黙っています。
サバイバーシップバイアスという罠
これを「サバイバーシップバイアス」と呼びます。
生存者バイアス:
成功した人(生き残った人)の話ばかりが聞こえ、 失敗した人(脱落した人)の話は聞こえない。
結果として、「簡単に儲かる」という錯覚が生まれます。
真実は:
- 仮想通貨で儲けた人:10%
- 仮想通貨で損した人:90%
でも、聞こえてくるのは10%の成功者の声だけ。
冷静に考えてください。
暴落時こそ、本業に集中する
市場が暴落した時、あなたの脳は叫びます。
「今すぐ売れ!」 「損失を確定しろ!」 「このままでは全部なくなる!」
これは、人間の本能です。
でも、ここで思い出してください。
あなたの本業は何ですか?
投資家ではなく、ビジネスパーソンのはずです。
暴落時こそ、画面を閉じて、本業のプロジェクトに没頭してください。
あなたが本業で価値を創造している間、 市場は勝手に回復していきます。
「何もしない」という最高の仕事をしているのです。
歴史が証明する「市場は必ず回復する」
過去の暴落と回復の歴史:
リーマンショック(2008年):
- 下落:-57%
- 回復までの期間:約4年
- その後:史上最高値を更新
コロナショック(2020年):
- 下落:-34%
- 回復までの期間:約6ヶ月
- その後:急激に回復し、史上最高値を更新
歴史が教えてくれること:
- 市場は必ず回復する
- 暴落時に売った人は、回復を逃す
- 「何もしない人」が勝つ
エリスの警告:「稲妻が輝く瞬間に居合わせろ」
エリスは警告します。
「稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければ、リターンの大部分を逃すことになる」
この「稲妻」がいつ来るかは、誰にも分かりません。
暴落の翌日かもしれません。 1ヶ月後かもしれません。
だから、常に市場にいる必要があるのです。
タイミングを計って売買するな。 ずっと持ち続けろ。
これがエリスの教えです。
よくある質問
実際に始めようとすると、様々な疑問が湧いてくるはずです。 よくある質問にお答えします。
Q1. 暴落したらどうすればいい?
A. 何もしないでください。
過去のデータを見ると、市場は必ず回復しています。
- リーマンショック(2008年):4年で回復
- コロナショック(2020年):6ヶ月で回復
暴落時に売ると、その後の回復を逃します。
むしろ、暴落は「安く買える」チャンスです。 自動積立を続けていれば、安い価格で多くの口数を買えます。
「暴落」は「バーゲンセール」だと思ってください。
Q2. 個別株に投資したくなったら?
A. 余裕資金の10%以内にしてください。
どうしても個別株に投資したいなら、「90/10ルール」を守りましょう。
- 資産の90%:インデックス投資(守り)
- 資産の10%:個別株や趣味の投資(攻め)
この「90/10ルール」を守れば、大きな失敗は避けられます。
10%なら、仮に全額失っても、資産全体への影響は限定的です。
Q3. いつ売ればいい?
A. 基本的に売りません。
売るタイミングは2つだけ:
1. 老後資金として使う時(60歳以降) 必要な分だけ、少しずつ取り崩す
2. 緊急でお金が必要な時 病気、失業、家族の問題など
それ以外は、持ち続けてください。
「利益確定」という言葉に騙されないでください。 税金(20%)を払って売るより、持ち続けた方が複利の効果が大きいです。
Q4. もっと高いリターンが欲しい
A. リスクとリターンは表裏一体です。
年7〜10%のリターンで満足できないなら、それは「欲」です。
複利の力を侮ってはいけません。
例: 月5万円を30年間、年7%で運用すると: → 元本1,800万円が約6,100万円に
月10万円なら: → 元本3,600万円が約1億2,200万円に
これで十分ではないですか?
「もっともっと」と欲を出すと、リスクの高い投資に手を出し、 結局すべてを失います。
Q5. 「何もしない」のが不安
A. その不安こそが、投資の敵です。
「何かしたい」という衝動は、ビジネスでは美徳ですが、投資では悪です。
不安な時こそ、本を読み直してください。 『敗者のゲーム』の教えを思い出してください。
投資において最も価値があるのは、分析力ではなく「忍耐力」です。
「何もしない」という高度な技術を身につけることが、投資における最高のスキルです。
Q6. 新NISAとiDeCo、どちらが良い?
A. 両方やるのが理想ですが、優先順位は新NISAです。
新NISAの方が優れている理由:
- いつでも引き出せる(流動性が高い)
- 非課税枠が大きい(1,800万円)
- 制度がシンプル
iDeCoの特徴:
- 60歳まで引き出せない
- 掛金が所得控除になる(節税効果)
- 年金として受け取る
おすすめの順序:
- まず新NISAのつみたて投資枠を埋める(月10万円)
- 余裕があればiDeCoも始める(月2.3万円)
Q7. 「オルカン」と「S&P500」、結局どっち?
A. どちらでも大差ありません。好みの問題です。
オルカンを選ぶべき人:
- 世界全体に分散したい
- 米国一極集中が怖い
- 「これ一本で完結」したい
S&P500を選ぶべき人:
- 米国経済を信じている
- 過去の実績を重視
- IT・テクノロジー企業に期待
両方買うのもアリです:
- 50%ずつ
- または70%オルカン、30%S&P500
ただし、複雑にしすぎないように。
「退屈」こそが成功の証
最後に、もう一度強調します。
インデックス投資は、退屈です。
劇的な値動きもなく、 儲かった実感もなく、 話のネタにもならない。
でも、それでいいのです。
退屈 = 成功している証拠
ビジネスでは、毎日が戦い。 トラブル対応、顧客対応、部下の育成。
そんな忙しい日々の中、投資だけは「完全自動」で動いている。
画面を開かなくても、 ニュースを見なくても、 勝手に資産が増えていく。
これが、理想の投資です。
「退屈」を楽しむ技術
「退屈」を「成功」と捉え直してください。
- 退屈 = 何も問題が起きていない
- 退屈 = システムが正常に動いている
- 退屈 = あなたの時間が守られている
投資において、「退屈を歓迎する」ことが、 最高のマインドセットです。
エリスの言葉を借りれば:
「退屈こそ、市場が荒れている時にあなたを守る盾である」
まとめ:『敗者のゲーム』を制する、ビジネスリーダーの静かなる決断
チャールズ・エリスの『敗者のゲーム』が教えてくれること。
それは、「有能であることと、投資で成功することは別物」だということです。
5つの重要ポイント
1. 仕事ができる人ほど投資で失敗しやすい
「分析すれば勝てる」
「行動すれば状況が変わる」
「自分の力でコントロールできる」
これらのビジネスマインドが、投資では裏目に出る。
2. 現代の投資は「ミスをしない人」が勝つゲーム
プロがひしめく市場で、アマチュアが「勝とう」とするのは自滅行為。
無理な勝負は避け、市場平均に淡々と投資する。
3. 投資を「副業」ではなく「インフラ」と捉える
投資に時間をかけるのは非効率。 一度設置すれば、あとは勝手に動くインフラとして運用する。
4. 低コストなインデックスファンドで「完全自動化」
- eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
この2択で十分。自動積立を設定して、あとは忘れる。
5. 「退屈」を味方につけ、「何もしない」を貫く
暴落時も、周囲のノイズも、すべて無視。 画面を閉じて、本業に集中する。
これこそが、投資における最高のスキルです。
今日からできる3つのアクション
アクション1:証券口座を開設する(今週)
SBI証券、楽天証券、マネックス証券のいずれかで開設。 新NISA口座も忘れずに。
アクション2:銘柄を1つ選び、自動積立を設定(今週)
オルカンかS&P500を選び、月1万円から始める。
必ず「自動積立」を設定してください。
アクション3:『敗者のゲーム』を読む(今月)
この記事で興味を持ったなら、ぜひ原著を読んでください。
投資の本質が、さらに深く理解できます。
仕事で成果を出しているあなたなら、
「最も効率的なシステムは、最もシンプルな構造をしている」
ことを知っているはずです。
投資においてもその直感を信じてください。
市場の荒波を「ほったらかし」という最強の船で渡りきる。
その静かなる決断が、20年後のあなたに最高のリターンをもたらします。
「何もしない」という高度な技術を、今日から身につけましょう。
おすすめ書籍
投資の本質を学ぶ
『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス著)
投資の名著。この記事の元ネタです。 なぜインデックス投資が最強なのか、データと理論で解説。
『ウォール街のランダム・ウォーカー』(バートン・マルキール著)
『敗者のゲーム』と並ぶ投資の名著。 市場の効率性と、インデックス投資の優位性を証明。
『お金は寝かせて増やしなさい』(水瀬ケンイチ著)
日本人による、日本人のためのインデックス投資入門書。 実際に15年以上実践した著者の体験談が説得力抜群。
では、またね~






