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季節がゆっくりと秋へと舵を切り始める頃、ふと身にまとう空気の匂いが変わるのを感じることはありませんか?

年齢を重ねるごとに、派手な色よりも、どこか優しく、心に寄り添ってくれるような「ニュアンスのある色」に惹かれるようになります。
その一方で、「昔好きだった色が急に似合わなくなった」「何を着ても顔色が冴えない気がする」と感じることも増えてきませんか。

今回ご紹介するのは、「丁子香(ちょうじこう)」

遠い昔から日本人に愛されてきたこの色には、ただのベージュやピンクでは片付けられない、大人の日常をじんわりと満たしてくれる、特別なストーリーと香りが隠されています。

 由来

  • 香りを身にまとう、平安貴族の贅沢:
    「丁子(クローブ)」は、古くから薬やお香、そして高貴な染料として日本に伝わりました。
    丁子で染めたこの色は、なんと色だけでなく、布地からほんのりと甘くスパイシーな良い香りが漂ったと言われています。

  • 「丁子香」という名前の粋:
    ただの色ではなく、香りを連想させる「香」の文字が名前に入っている上品さ。
    平安時代の貴族たちは、この色をまとうことで、視覚だけでなく「香り」も含めた美を愉しんでいました。

  • 大人に馴染む理由:
    時を経てなお色褪せないその優美さは、経験を重ねて「内面からの魅力」が滲み出る40代・50代の佇まいに、驚くほど美しくシンクロします。
    黄みがかったニュートラルなトーンは、秋に少し落ち着いてくる肌色とも相性がよく、「何を着てもくすむ」という悩みをふわりと和らげてくれます。

 日常への取り入れ方(実践編)

  • ファッション:
    丁子香色のシルクのブラウスや、柔らかなカシミアのストール。
    真っ白のシャツから丁子香色に変えるだけで、肌馴染みがぐっと良くなり、大人の表情を優しくまろやかに見せてくれます。

    夏から秋にかけて、黒や真っ白のトップスが「顔色をきつく見せる」と感じたら、丁子香色のブラウスに一度だけ差し替えてみる。
    驚くほど輪郭がやわらぎ、「似合わない」と感じていた服の違和感がスッと軽くなることがあります。

    驚くほど輪郭がやわらぎ、「似合わない」と感じていた服の違和感がスッと軽くなることがあります。

  • 小物・ご自愛:
    手元に丁子香色のネイルを。また、夕暮れ時のリラックスタイムに、本物の丁子(クローブ)を浮かべたチャイやホットワインを淹れて、五感でこの色と香りを愉しむひととき。

  • 暮らし:
    リビングに丁子香色のクッションを置いたり、ベッドリネンに取り入れたり。
    濃いブラウンやこっくりしたオレンジで秋をつくると重くなりがちなところを、このやわらかな黄赤が、ふんわりと軽く支えてくれます。包み込まれるような安心感のある色が、一日の疲れを優しく解きほぐしてくれます。

 結び(まとめ)

目に見える色だけでなく、その奥にある「香り」までをも愉しむ。
そんな先人たちの心のゆとりを、私たちの日常にも少しだけ分けてもらいませんか?

「何を着ても似合わない」と感じるとき、それは自分が変わったのではなく、色のほうを少しだけ変えるタイミングなのかもしれません。

その小さな一歩を支えてくれるのが、香りの記憶をまとった丁子香のような、やわらかく奥行きのある色合いです。

この秋は、あなたの暮らしに「丁子香」をひとさじ。心豊かなご自愛の時間を、どうぞお過ごしください

この秋は、あなたの暮らしに「丁子香」をひとさじ。心豊かなご自愛の時間を、どうぞお過ごしください。

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では、またね~