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【キャリアの棚卸し】40代・50代の自己分析|「Will・Can・Must」で描く後半戦の戦略

【キャリアの棚卸し】40代・50代の自己分析|「Will・Can・Must」で描く後半戦の戦略

シルスプのブログにようこそ

40代・50代になると、「このままでいいのか」とキャリアに迷いを感じる
瞬間が増えてきます。
しかし、自分の軸がないまま周囲に流されていると、
最終的には信頼を失い孤立してしまいます。
では、どうすれば確固たる軸を持てるのか?
その答えが「キャリアの棚卸し」です

40代・50代の方に「自己分析」と言うと、
「今さら転職活動か?」
「若者がやる自分探しだろう」
と敬遠されがちです。
しかし、ベテラン層に必要な自己分析は、ポテンシャルを探る若者のそれとは
全く質が異なります。

これまでに培ってきた「経験・スキル(資産)」を棚卸しし、
定年や役職定年という「タイムリミット」を見据え、
残りのビジネス人生をどう戦うかという「経営戦略」
を立てること。
これこそが、私たち世代に必要な自己分析の正体です。
今日は、有名なフレームワーク「Will・Can・Must」を使って、
あなたの後半戦の戦略地図を描いていきましょう。

「Will・Can・Must」の再定義|若手時代とはここが違う

リクルート社などが提唱する「Will・Can・Must」の
3つの輪をご存知の方は多いでしょう。
しかし、40代・50代がこのフレームワークを使う場合、各要素の定義を少し「大人仕様」にアップデートする必要があります。

1. Can(できること):実務スキル+ポータブルスキル

若手にとってのCanは「プログラミングができる」「営業ができる」といった実務スキルが中心でした。
しかしベテランのCanは、それだけではありません。

  • 対人調整力: 利害関係の異なる部署をまとめる力

  • 危機管理能力: トラブル発生時に動じず対処する経験値

  • 人脈:
    社内外のネットワーク こうした、どの会社・どの部署に行っても通用する「ポータブルスキル(持ち運び可能な能力)」こそが、
    今のあなたの強力な武器です。

例えば、製造業で20年勤めた方なら
「現場と経営層の言葉を翻訳して橋渡しする力」、
営業畑の方なら「断られても折れない精神的タフネス」。
こうした暗黙知こそが、あなたの真の資産です。

2. Must(すべきこと):会社の期待+社会的責任

会社から求められる「数値目標」や「部下育成」だけではありません。
「親の介護」「子供の教育費」「住宅ローン」など、
プライベートにおける「果たさなければならない責任」も、
リアルなMustとして考慮に入れる必要があります。

3. Will(やりたいこと):夢+在り方(スタンス)

「社長になりたい」「世界を変えたい」といった大きな夢だけが
Willではありません。
「誰かの相談に乗っている時が楽しい」
「黙々と正確な作業を続けたい」といった、
自分が心地よいと感じる「在り方」も立派なWillです。

肥大化した「Must」と、過小評価される「Can」の罠

多くの40代・50代がキャリアに閉塞感を感じる原因は、
この3つの輪のバランスが崩れていることにあります。

Must(やらねば)の肥大化

会社での責任が増し、家庭でも大黒柱としての役割を求められるこの世代は、
脳内の9割が「Must」で埋め尽くされています。
「生活のために働かなければならない」
「管理職として振る舞わなければならない」。
この義務感だけで走り続けると、どうなるか。燃え尽きます。心が壊れます。

Can(できる)の過小評価

一方で、自分の能力を過小評価しているケースも目立ちます。
「自分はこの会社のこの業務しか知らないから、外では通用しない」
そう思い込んでいませんか?
これを「社内物差しの呪縛」と呼びます。

あなたの持つ「泥臭い調整力」や「若手のメンター役としての忍耐力」は、
他社や別のコミュニティから見れば、喉から手が出るほど欲しい
「希少なスキル」である可能性が高いのです。
まずは、自分のCanを「社外でも通用する言葉」に翻訳し直す作業が
必要です。

  • 自分の仕事を「動詞」で書き出す(例:調整する、説得する、分析する)
  • それを業界用語を使わずに説明してみる
  • 転職サイトの求人票で、似た表現を探してみる

埋もれた「Will」の発掘|会社のためではなく、自分のために

3つの輪の中で、40代・50代が最も見失っているのが
「Will(やりたいこと)」です。
長年、組織の理屈に合わせて「自分を殺して」働いてきた結果、
自分の本音が分からなくなっているのです。
これを「Willの枯渇」と呼びます。

過去の「ワクワク」を掘り起こす

Willを取り戻すには、未来ではなく「過去」を見つめるのが有効です。

【3分ワーク】Willを掘り起こす3つの質問

  1. 時間を忘れて没頭した業務は何でしたか?(3つ挙げる)
  2. 損得抜きで、ついやってしまうことは?(今週の行動から探す)
  3. 新人時代、何に憧れてこの業界に入りましたか?(当時の気持ちを思い出す)

「役職」ではなく「役割」で考える

「部長になりたい」というのは地位への欲求ですが、
「チームの障壁を取り除いてメンバーを活躍させたい」というのは
「役割へのWill」です。
地位は会社が与えるものですが、役割は自分で作り出せます。
「自分は本当はどうありたいのか?」
この問いに答えることこそが、ブレない軸を作る第一歩です。

戦略策定:3つの輪が重なる「スイートスポット」を狙え

自己分析のゴールは、Must、Can、Willの3つの輪が重なる
「スイートスポット(最適解)」を見つけることです。

現状(As Is)と理想(To Be)のギャップを埋める

多くの人は、MustとCanだけが重なる領域(=生活のための仕事)で
生きています。ここにWillをどう組み込むかが「後半戦の戦略」です。

戦略A:今の仕事の中で「ジョブ・クラフティング」する

転職だけが正解ではありません。今の仕事のやり方を、自分のWillに寄せるのです。
例えば、「若手の育成が好き(Will)」なら、管理業務(Must)の中に、
積極的にメンタリングの要素を取り入れてみる。
「やらされ仕事」を「やりたい仕事」に意味付け変えることで、
モチベーションは劇的に回復します。

戦略B:副業やプロボノでWillを満たす

本業は「安定した生活基盤(Must & Can)」と割り切り、
週末の副業や地域活動で「情熱(Will)」を燃やす。
これも立派な戦略です。
複数の場所に軸足を持つことで、心に余裕が生まれ、
結果的に本業のパフォーマンスも上がることがあります。

戦略C:Willを主軸にした転職・独立

Must(生活費など)の目処が立ち、Can(スキル)が十分に市場価値を
持つなら、思い切ってWillを中心にしたキャリアへ舵を切る。
これはリスクを伴いますが、人生の充実度は最大化されます。

【リスク別 3つの戦略】

▼ リスク小:戦略A(ジョブ・クラフティング)
→ まずはここから試す

▼ リスク中:戦略B(副業・プロボノ)
→ 本業に余力があれば並行

▼ リスク大:戦略C(転職・独立)
→ 準備が整ってから慎重に

まとめ:【要約】キャリアの棚卸しで「自分軸」を取り戻す

  • 自己分析の目的:
    40・50代の自己分析は、就活のような自分探しではなく、
    経験資産の棚卸しと、人生後半戦の「経営戦略」を立てるために行う。

  • フレームワークの再定義:

    • Can:
      実務だけでなく、対人スキルなどの「ポータブルスキル」を含める。

    • Must:
      会社の目標に加え、介護やローンなどプライベートの責任も直視する。

    • Will:
      大きな夢でなくとも、自分が心地よい「在り方」や「役割」を重視する。

  • 陥りやすい罠:
    この世代は「Must(義務)」が肥大化し、「Can(能力)」を社内評価で
    低く見積もり、「Will(本音)」が枯渇している。

  • 戦略の立て方:

    1. 過去の経験から「Will」を掘り起こす。

    2. 今の仕事にWillを組み込む(ジョブ・クラフティング)、
      または副業で満たす、環境を変えるなど、
      3つの輪が重なる「スイートスポット」を目指して行動を変える。

【今日からできる第一歩】
まずは紙とペンを用意して、自分のCan(できること)を10個書き出して
みましょう。「こんなの当たり前」と思うことこそ、実は貴重なスキルです。

では、またね~