シルスプのブログにようこそ!
昨今、ニュースで話題になっている2024年問題。
物流業界ではかなり前から話題になっていますが、
物流業界だけでなく、建設業でも問題になっています。
物流では、荷物が届かなくなる
建設業では、建物が建てられなくなったり、改修できなくなったり
が心配されています。
最近では、訪日外国人旅行者数が、コロナ渦前の9割ほどに戻ってきたこともあり、
観光地では、タクシー不足、バスの便数不足が話題になっています。
医療業界でも、適用されます。
そもそも2024年問題ってなに?
課題は、長時間労働にあります。
高齢化で労働人口が減っている、そのために、長期労働が常態化しています。
2024年問題の原因はなに?
きっかけとなったのは、2019年4月1日に施行された、
「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案」です。
ここでは、 「時間外労働の上限について」、下記のように示されています。
月45時間、年360時間を原則とし、
臨時的な特別な事情がある場合でも年720時間、単月100時間未満(休日労働含む)
となっています。
月45時間つまり、日2.3時間ぐらいでしょうか?
厚生労働省の総実労働時間の推移を見てみると、
所定外労働時間は、減りつつはあるものの21年度でも134時間/年(11時間/月)
となっています。
業種によりかなり偏りがあるということですね。
今回の規制では、時間外労働時間の上限規制は、
・建設業では、年720時間(月平均60時間)
・自動車運転業務では、960時間に制限されます
自動車運転業務については、月間80時間、週20時間、日4時間となります。
それでもかなりの量ですね。
働き方改革ってなに?
働き方改革の目的は、厚生労働省によると
働く方々がそれぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できる社会を実現する
働き方改革を総合的に推進するため、
・長時間労働の是正、
・多様で柔軟な働き方の実現、
・雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保等
のための措置を講じます。
としています。
働き方改革全体の推進の柱として2つを上げています
①労働時間法制の見直し
②雇用形態に関わらない公正な待遇の確保
労働時間法制の見直しに注目すると、
働き過ぎを防ぐことで、
働く方々の健康を守り、
多様な「ワーク・ライフ・バランス」を実現できるようにします。
しかし、ここで問題が!
労働時間が減るということは、年収も低くなるということ。
年収が下がると、これらの仕事に就く人が減る。という悪循環に突入。
この問題を解決するには、物流コストや、建設費の大幅なUPが見込まれることです。
つまり、物価高が見込まれるということ。
働く側にとっては、正常な生活が送れるということですね。
解決するカギはなに?
労働力不足を補うには、人が増えない場合は、業務の効率化しかない。
機械化、AIが注目されるわけですね。
しかし、また問題が。。。。
労働力が不足するのは、現場の人間です。つまりブルーワーカーです。
若い人には、人気がない業種です。
ちなみに、 大学生に人気の職業ランキングは、
1位:地方公務員・国家公務員(安定、残業が少ない)
2位:プログラマー(ワークライフバランスがとりやすい)
3位:Webマーケター(需要が高い)
4位:システムエンジニア(これから伸びる職業)
5位:MR(需要が高く、給料も良い)
6位:コンサルタント(給料が高い)
7位:建築士(給料・将来性が高い)
8位:大学教員(好きなことを仕事にできる)
9位:公認会計士(将来性が高く、給料が良い)
10位:看護師(給料が安定しており、女性が働きやすい)
11位:保育士(安定性、将来性が良い)
12位:薬剤師(安定性・将来性・給料の高さが高水準)
です。
今後どうなる?
厚生労働省は、答えの1つとして、
・フレックスタイム制の拡充
・高度プロフェッショナル制度
を考えらているようです。
制度を作っても、業務の効率化が勝手に進むわけではないです。
したがって、自動化が求められます。
イーロン・マスクも今回のテスラの人員削減の原因は、
業務の重複と言っています。
常に、効率化を考えていかないといけないようです。
結論
物価上昇が止まらないです。
2024年からの時間外労働の上限規制がスタートしたので、
物価高はさらに進むようです。
というか、物が手に入らないかも。。。。。
医療などは、病気になっても気軽に見てもらえないこともあり得ます。
病気にならない体づくりが必要ですね。
自衛できることは、自分でやらないと。
参考
厚生労働省「働き方改革関連法の概要と 時間外労働の上限規制」
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/kankouju/kai/chihou_suishin/kuni/mhlw.pdf
総実労働時間の推移 厚生労働省
https://jsite.mhlw.go.jp/kochi-roudoukyoku/library/kochi-roudoukyoku/topics/topics222.pdf
働き方改革~一億総活躍社会の実現に向けて~ 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/000474499.pdf
男女別人気の仕事/職業ランキング 就活の教科書
https://reashu.com/ninkinoshigoto_ranking/