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なぜ女王は敗北したのか?『白雪姫』に学ぶ評価軸の落とし穴

なぜ女王は敗北したのか?『白雪姫』に学ぶ評価軸の落とし穴

ようこそ、シルスプのブログへ。

「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」

子どもの頃に読んだ『白雪姫』のこの一言。かつては遠い物語だと思っていた
この構図が、40代、50代の私たちが直面する職場の評価や競争の真実を
驚くほど正確に語っていることに気づきます。

女王は「美しさ」という一つの物差しにすべてを賭け、白雪姫への嫉妬に心を
支配されて破滅しました。
一方、白雪姫はたしかに美しかったけれど、それ以上に「人としての魅力」で
周りの人々の心をつかみ、真の勝利を手にしたのです。

この記事では、この童話を手がかりに、私たちが職場で陥りがちな「女王の罠」から
抜け出し、本当の強さとは何かを探っていきます。

💔 女王の嫉妬:「一つの物差し」が組織にもたらす悲劇

女王の悲劇は、「美しさ」という一つの基準に自分の価値をすべて預けてしまった
ことから始まります。
彼女が魔法の鏡に毎日問いかける姿は、外部からの評価を絶対的な基準とし、
そのランキングのトップであることに固執する現代の私たちと重なります。

🚨 職場に潜む「鏡」の危険

多くの組織には、女王の鏡に似た「一つの物差し」が存在します。
売上ランキング、業績評価、昇進レースなど、数字で表せる指標がすべてを決め、
その順位がすべてを左右する環境です。

一つの物差しにこだわることは、組織と個人に三つの危険を招きます。

  1. 視野が狭くなる:
    その基準以外の価値(お客様との信頼、チームワーク、長期的な視点)が
    見えなくなります。

  2. 奪い合いの世界に閉じ込められる:
    誰かと比べることでしか自分を測れなくなり、「誰かが得をすれば自分が損をする」
    という錯覚に陥ります。

  3. 本当の自分を見失う:
    外からの評価に頼りすぎて、自分の内にある独自の価値や強みを見失ってしまいます。

女王は、国を治める力や知恵といった本来の価値をすべて見失い、
ただ白雪姫を消すことだけに心を奪われました。
あなたの職場の「鏡」は、本当に大切なことを映し出しているでしょうか?

✨ 白雪姫の本質:「美しさ以外」の本当の強さ

白雪姫が「この世で一番美しい」と評価されたのは事実ですが、
彼女の本当の強さは外見の美しさではありませんでした。

森で小人たちと出会った白雪姫は、見返りを求めず、彼らのために家を掃除し、
料理を作りました。これは単なる家事ではなく、相手の立場に立って考え、
具体的に行動する「共感する力」「誠実さ」「行動力」の表れです。

小人たちが彼女を守ろうとしたのは、彼女が美しかったからではなく、
彼女が自分たちを大切にしてくれ、信頼できる対等な存在だったからです。

🤝 ビジネスにおける「信頼」の価値

これはビジネスの世界でも同じです。お客様が最後に選ぶのは、最も安い商品でも、
最も派手な宣伝をしている会社でもありません。
彼らが求めるのは、信頼できて、困りごとを理解し、長く寄り添ってくれるパートナー
です。

あるIT企業は、技術力や価格で業界トップではありませんでしたが、
お客様の仕事の流れを深く理解し、導入後のサポートを続ける姿勢で、
大手との競争に勝ち続けています。彼らは「最も優れたシステム」ではなく、
最も信頼できるパートナー」として選ばれているのです。

白雪姫の勝利は、「美しさ」という物差しで勝ったからではありません。
人間性、信頼、つながりという物差しを超えた本質的な価値で人々の心をつかんだから
です。
女王が「美しさ」の土俵で消耗している間に、白雪姫はまったく別の場所で
勝負を制していました。

⚖️ 競争の本質:なぜ「比べること」は創造性を奪うのか

「この世で一番美しいのは誰?」という問いには、
「美しさには順位がつけられ、一位の座は一人しか座れない」という
大きな思い込みが隠れています。
この「社会的比較」への固執が、女王を破滅へと導きました。

比べることは、組織において二つの深刻な弊害を生みます。

  1. 視野の硬直化:
    比べられる単一の指標だけに目が向き、革新的なアイデアやリスクを伴う
    長期的なテーマが避けられるようになります。

  2. 創造性の低下:
    同僚との情報交換が減り、協力よりも競争が優先され、組織全体の創造性が
    低下します。

ある製薬会社では、論文の引用数や特許数で研究者を評価する仕組みを導入した結果、
短期的な成果を追い求める研究者ばかりが増え、革新的な研究が失速しました。
比べる仕組みが、本来の研究活動を歪めてしまった典型例です。

本当の強さは、他の人と比べることから生まれるのではありません。
自分だけの独自の価値を深めて、それを必要としている場所や人々と出会うことから
生まれるのです。

女王が気づくべきだったのは、白雪姫と競争する必要はなかったという事実です。
それぞれが違う価値を持ち、違う形で人々に影響を与えることができたはずなのに、
比べることの罠にとらわれた瞬間、その可能性は消えました。

🎯 ビジネスへの応用:あなたの組織の「鏡」をデザインする勇気

白雪姫の物語から学ぶ一番大切なことは、
何を評価するかを決めることこそがリーダーの本質だということです。
女王は「鏡」に問い続けましたが、鏡の質問そのものが間違っている可能性を
考えませんでした。

優れたリーダーは、組織の「鏡」(評価の仕組み、目標、表彰の基準)を
適切にデザインし、評価の多様性を確保します。

💡 評価の多様性を守る三つの実践

  1. バランスの取れた視点を持つ:
    お金の指標だけでなく、お客様の満足度、仕事の質の高さ、社員の学びと成長など、
    多角的な指標を評価の柱とします。
  2. 数字にできない価値を大切にする:
    チームワーク、人を育てる姿勢、倫理的な判断といった、数値化が難しい本質的な
    価値を意識的に評価に含めます。
    これにより、個人主義的な競争から協力し合う文化への転換を促します。
  3. 評価の基準を定期的に見直す:
    環境が変われば、大切な価値も変わります。経営陣が年に一度、
    「私たちは何を測っているのか、それは本当に大切なのか」を
    問い直す機会を設けることが重要です。

🧑‍💼 個人としての「問いの転換」

リーダーとしてだけでなく、個人としても自分への問いかけを変える必要があります。

  • 「私は一番か」→ 「私は独自の価値を提供しているか」

  • 「競合に勝っているか」→「お客様の本当の困りごとを解決しているか」

  • 「部下は私を尊敬しているか」→「部下の成長を心から支えているか」

結び

女王の敗北は、美しさで負けたからではありません。
一つの物差しに固執し、比べることと嫉妬の檻に自分から入ってしまったからです。

40代、50代のキャリア成熟期には、与えられた物差しの中で競争するだけでは、
真の充実感は得られません。

「私の本当の価値は何?」

この問いと向き合い、自分だけの本質的な価値を見つけ、それを磨くことこそが、
この年代に求められる本当の強さです。

あなたは今日、自分にどんな問いを投げかけますか?
その問いが、あなたの未来を決めていきます。

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