シルスプのブログにようこそ
話題に事欠かないトランプ政権
以前に読んだ本『国家はなぜ衰退するのか』と
ブルームバーグの記事「アメリカの公衆衛生の危機」が
直結したのでブログにまとめてみました。
ニュースを超えて考える
アメリカが WHO(世界保健機関)からの脱退 を表明し、公衆衛生の機能不全が現実の問
題として浮かび上がっています。
ブルームバーグも「米国民が病気に」―ケネディ長官のCDCたたきで公衆衛生機能不全、と報じるなど、国内での健康リスクは無視できません。
さらに、政府は 医薬品の輸入関税を大幅に引き上げる方針 も示しており、
国民の薬代負担は増大する見込みです。
こうしたニュースを見て、ふと疑問に思いませんか?
「なぜ一国の制度や政策が、これほどまで国民生活に直結するのか」
その答えのヒントが、ダロン・アセモグル著 『国家はなぜ衰退するのか』 にあります。
なぜある国は発展し、別の国は衰退していくのか――。制度や政治のあり方が、
社会の未来をどう左右するのか。
本記事では、ニュースだけではわからない「国家の強さと脆弱性の仕組み」に
触れてみたいと思います。
1. 米国公衆衛生の危機 ― WHO脱退とCDC弱体化
トランプ政権による WHO脱退 は、国際的な感染症対策や医療情報の共有を難しくし、
国民の健康リスクを高めます。
さらに、 CDC(疾病対策センター)への政治的圧力 により、公衆衛生の意思決定は
弱体化。ブルームバーグの記事が指摘する通り、「米国民が病気に直面する現状」は、
制度の脆弱性が国民生活に直結する典型例です。
ここで重要なのは、単なる医療問題ではなく、国家制度の仕組みの問題として
捉える視点です。
2. 医薬品輸入関税の引き上げ ― 国民負担の増大
加えて、アメリカ政府は 医薬品輸入関税を大幅に引き上げる方向 で動いています。
表向きは国内産業の保護ですが、実際には国民の薬代負担が増え、
医療アクセスが難しくなる可能性があります。
WHO脱退・CDC弱体化・医薬品関税引き上げの三重苦は、
制度の弱体化と公衆衛生リスクを同時に増幅させることになります。
3. 『国家はなぜ衰退するのか』 ― 制度の本質を学ぶ
ダロン・アセモグル著 『国家はなぜ衰退するのか』 は、
国家の繁栄と衰退を 制度の観点 から分析した名著です。
包摂的制度:誰もが利益を享受でき、制度が健全に機能する
搾取的制度:権力者が制度を私物化し、多くの国民が犠牲になる
WHO脱退やCDC弱体化、医薬品関税引き上げは、制度が搾取的に傾く兆候といえます。
歴史上、多くの国家が制度の弱体化から衰退してきました。
ニュースだけでは見えない「制度の力学」を理解するには、この一冊が最適です。
👉 [『国家はなぜ衰退するのか』をチェックする]
4. 現代アメリカに見える衰退の兆候
現代アメリカで見られる制度の脆弱化は次の通りです:
国際協力の断絶(WHO脱退)
公衆衛生制度の弱体化(CDC機能低下)
国民負担の増大(医薬品関税引き上げ)
政治的分断の拡大
制度が崩壊すると、経済や政治だけでなく、国民の健康や生活にも直結します。
この視点を持つと、ニュースの見え方が変わり、政策や制度の裏にある本質に
気づくことができます。
5. 知的好奇心を刺激するまとめ
なぜ国は強くもなり、衰退もするのか――
この問いに答えるヒントが 『国家はなぜ衰退するのか』 には詰まっています。
ニュースだけでなく、制度の背景を理解する視点 を持つ
歴史と現代を比較して、国家の強さと脆弱性を考える
公衆衛生や政策の裏にある構造を探求する
衰退の兆候を知ることは、未来を考える第一歩です。
知的好奇心を刺激される方は、ぜひこの一冊に目を通してみてください。
👉 [『国家はなぜ衰退するのか』をチェックする]
ではまたね~